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診療科・部門

歯科口腔外科

当科の特色

クリニカルパス

クリニカルパスとは「入院を要す外科手術や検査などの医療内容を計画化、書式化、標準化し、医療の質の評価と改善を行うためのシステム」であり、近年、日本の医療現場においても急速に普及しております。このクリニカルパスの大きなメリットは受ける治療のおおよそのスケジュール、入院期間、手術方法や検査などの内容を把握することができ、治療内容が「標準化」し、入院期間が短縮され、ひいては医療の質の向上が図られることであります。

当科では多くの疾患に対してクリニカルパスを適用しております。クリニカルパスは、抜歯術(1泊2日)、埋伏歯抜歯術、軟組織・顎骨嚢胞摘出術、インプラント埋入術・骨移植術(2泊3日)、下顎骨骨折観血的整復固定術、顎矯正手術「上顎」(9泊10日)、顎矯正手術「上下顎・下顎」(10泊11日)などです。

インプラント治療における骨補填剤(β-TCP)の使用

当科では1990年以来、高度の顎堤吸収に対して自家骨(主に腸骨移植)による骨造成を行ってきました。腸骨からの骨採取は手術侵襲が大きく、入院期間や退院後の社会生活に大きな影響を与えます。2007年11月、整形外科領域では保険適応が許可されている骨補填剤(β-リン酸三カルシウム、以下β-TCP)を当院倫理委員会の承認を受けて使用しております。β-TCPの優れた特性は高い生体親和性を有し、骨造成後の時間経過とともに生体の骨に置換され、骨新生の恒常性を妨げることなく骨機能を営むことです。

広範囲顎骨支持型装置埋入手術、広範囲顎骨支持型補綴

2011年3月まで「先進医療」の承認を受けていました「インプラント義歯」の名称が「広範囲顎骨支持型装置埋入手術、広範囲顎骨支持型補綴」に変更され、2012年4月より保険適用になりました。これらを保険診療として扱える施設は、施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険医療機関となっています。当科ではこの施設基準に適合し、届出をしております。当該手術は、次のいずれかに該当し、従来のブリッジや有床義歯(顎堤形成後の有床義歯を含む。)では咀嚼機能の回復が困難な患者さんに対して実施した場合となります。

〖施設基準〗

  • 1.  歯科又は歯科口腔外科を標榜している保険医療機関であること。
  • 2.  当該診療科に係る5年以上の経験および当該療養に係る3年以上の経験を有する常勤の歯科医師が2名以上配置されていること。
  • 3.  病院であること。
  • 4.  当直体制が整備されていること。
  • 5.  医療機器保守管理及び医薬品に係る安全確保のための体制が整備されていること。
  • 6.  当該療養に必要な検査機器を設置していること。

〖当該手術〗

  • イ. 腫瘍、顎骨骨髄炎、外傷等により、広範囲な顎骨欠損若しくは歯槽骨欠損症例(歯周疾患および加齢による骨吸収は除く)またはこれらが骨移植等により再建された症例であること。なお、欠損範囲について、上顎にあっては連続した3分の1顎程度以上の顎骨欠損症例または上顎洞若しくは鼻腔への交通が認められる顎骨欠損症例であり、下顎にあっては連続した3分の1顎程度以上の歯槽骨欠損または下顎区域切除以上の顎骨欠損であること。
  • ロ. 外胚葉異形成症等又は唇顎口蓋裂等の先天性疾患であり、顎堤形成不全であること。
  • ハ. 外胚葉異形成症等の先天性疾患であり、連続した3分の1顎程度以上の多数歯欠損であること。
  • ニ. 6歯以上の先天性部分無歯症または3歯以上の前歯永久歯萌出不全(埋伏歯開窓術を必要とするものに限る)であり、連続した3分の1顎程度以上の多数歯欠損(歯科矯正後の状態を含む)であること。

周術期等口腔機能管理

口腔内(口の中)には500種を越える細菌が数百億個も住み着いています。これらの細菌がバイオフィルム(細菌の塊)を形成します。バイオフィルムは、う蝕(虫歯)、歯周病、誤嚥性肺炎、心臓疾患、動脈硬化、肺炎、糖尿病、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、早産などの妊娠トラブルなどに関わっていることが証明されています。これらを発症させないためには、バイオフィルムの除去が必要となります。抗菌薬や含嗽剤ではほとんど効果がありません。そのため、除去には定期的な機械的な清掃を行わないとなりません。さらに成熟したバイオフィルムはブラッシング(歯ブラシ)では除去できないため、歯科医師、歯科衛生士による専門的口腔ケアが必要となります。
歯科疾患を有する患者さんや口腔衛生状態不良の患者さんにおける口腔内細菌による合併症(手術部位感染、病巣感染)、手術の外科的侵襲や薬剤投与等による免疫力低下により生じる病巣感染、人工呼吸管理時の気管内挿管による誤嚥性肺炎等の術後合併症の予防・脳卒中により生じた摂食機能障害による誤嚥性肺炎や術後の栄養障害に関連する感染症等の予防等を目的に、治療などを実施する医師との連携の下、患者さんの入院前から退院後を含めて一連の包括的な口腔機能管理を行っております。

 
〖対象〗
全身麻酔を受ける方(頭頸部、消化器などの悪性腫瘍、心臓血管外科手術、口腔外科手術など)、抗癌剤治療を受ける方、頭頸部放射線治療を受ける方、人工呼吸管理の方、骨吸収抑制剤(ビスフォスフォネートやデノスマブなど)の治療を受ける方など。

 

病棟処置室 B4病棟(B棟4階)

 
 

歯科用CT

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